今日の企画は「結婚で妥協してもいいこと・してはいけないこと」です。本日は、新婚生活や結婚の幸福度に関するデータをもとに、妥協しても問題ないことと、絶対に譲れないポイントについて話していきます。
婚活中の方や、これから結婚を考えている方にとって、「どこを妥協すべきか?」はすごく気になるポイントですよね。本日は、新婚研究の専門家・山崎先生と一緒に、その疑問にお答えしていきます。
では早速、結婚で妥協してもいいこと・してはいけないことについて話していきましょう。
妥協してもいいこととは?
まず、結婚で妥協しても問題ないことの一つに「スペック」があります。
男女ともに、相手の年収や学歴といった数値で測れる条件を重視しがちですが、実際にはこれらの要素は結婚生活の幸福度に大きな影響を与えない、というデータが多く存在します。
結婚はゴールではなく、そこから何十年も一緒に暮らしていくものですよね。その中で、最初のスペックがずっと維持されるわけではありません。年収が上がる人もいれば、環境によって変化することもあります。
つまり、結婚相手に求めるスペックが完璧でなくても、結婚後の満足度にはあまり影響しないということです。
例えば「本当は年収1000万円の人がいい」と思っていても、実際に500万円の人と結婚した場合、そのギャップに最初は不満を感じるかもしれません。でも、実際に結婚生活を送ると「意外と問題ない」と思うことが多いのです。
このように、人はある程度の条件の違いなら順応していくものなので、スペックに関しては妥協しても幸せな結婚生活を送れる可能性が高いと言えます。
男女で異なる結婚後の価値観
女性は結婚前に不安を感じやすく、男性は結婚後に尽くす傾向があると言われています。特に、女性は相手の収入や職業に対して慎重になりますが、結婚して一緒に生活していくうちに「意外と大丈夫」と思うケースが多いです。
また、男性は結婚後に頑張るタイプが多く、結婚を機に仕事をより真剣に取り組む人も少なくありません。つまり、結婚当初のスペックよりも、結婚後にどのように関係を築いていくかの方が重要なのです。
妥協しない方がいいポイント
では、逆に妥協しない方がいいポイントは何でしょうか?
それは「相手と十分な会話ができるかどうか」です。
結婚生活において、会話の量は幸福度に大きく影響します。特に女性は、男性よりも会話の量が結婚生活の満足度に直結しやすいというデータがあります。
例えば、ハイスペックな男性と結婚しても、仕事が忙しく会話の時間が取れないと、次第に孤独を感じてしまうことがあります。実際に、高収入の夫を持つ妻の中には「もっと話を聞いてほしい」「一緒にいる時間が少ない」といった不満を抱えている人が多いのも事実です。
そのため、結婚相手を選ぶ際には「この人と自然に会話ができるか?」「お互いに楽しく過ごせるか?」という点をしっかり見極めることが大切です。
お互いのすり合わせに対する努力量や行動量
そこも気になるし、こっちも気になるね。一つ目、ここがポイントで、「お互いのすり合わせに対する努力量」や「行動量」は、しっかり見た方がいいと思うんです。つまり、自分と相手が合っているかどうかを見極める、ということですね。
例えば、今持っているスペックだけで勝負している男性って、やっぱりいると思うんですよ。そういう人たちは「今の自分は良い状態だし、それをそのまま受け入れてくれる人と付き合えばいい」って感じなんです。だからこそ、相手の女性に合わせようとしないし、自分を変えようともあまりしないんです。
でも、結婚すると関係性って必ず変わってきますよね。10年後も同じ関係のままなわけがない。そういった中で変化に対応する努力がしづらい人には、ある特徴があります。たとえば、「ここは自分が譲るね」とか、「考え方を変えてみるよ」とか、「ここは譲れないけど、どう思う?」って、そうやってすり合わせをしようとする姿勢がないんです。
これって、結婚する上で絶対に妥協してはいけないポイントだと思います。それができない相手は、どれだけスペックが高くてもダメなんですよ。で、結局どうなるかというと——離婚します。
そう、離婚するんです。スペックで結婚すると、離婚に至る確率が高い。女性も、顔だけで結婚したら同じこと。可愛いからってだけで結婚して、後悔するのは男性も同じです。これは本当に、いろんなデータで証明されています。データが多すぎて、どれを紹介しようか迷うくらいです。
でも、これって感覚的にも納得できる話じゃないですか?ジョンが言ってくれたように、最初に妥協していい部分で、男性は女性のスペックを重視しないけど、見た目——つまり顔で選びがち。顔で選ぶと、やっぱり幸せにはなりにくいですよね。
その感覚、僕もすごく分かります。実際に「自分たちは合っていて良かった」と感じますし、現場や周りの友達を見ても、離婚している人は大体このパターンに当てはまってる。
特に、いい男に離婚理由を聞くと「顔で選びすぎた」って言うし、女性は「年収も高くてスペックは良かったけど、思いやりがなくてモラハラだった」と言う。やっぱり、離婚理由ってそこが多いなって思います。
ある先生が「結婚生活はマネジメント力だ」と言っていたんですけど、まさにその通り。結婚当初に描いたプランなんて、崩れて当たり前なんです。それに対して「当初の約束でしょ」で終わらせるのは、相手にとってすごく辛いことですよね。
実際にそのテーマで動画を撮ったとき、勝倉さんは「いや、約束したんだから成し遂げるしかない」と言っていました。でも、それは相手が同じ価値観なら問題ない。でも、そこがズレていたら、相当きつくなる。
じゃあ、それを付き合っている段階で見極められるのか?というと、見るポイントは行動なんです。言葉ではなく、実際の行動。
私は言葉が好きなタイプだから、つい言葉を信じてしまうけど、やっぱり行動が全てです。「会いたい」より「どれだけ会いに来てくれるか」の方が大事なんです。
だから相手を選ぶときは、どれだけ行動してくれるかを見ましょう。甘い言葉に騙されちゃダメ。男性は逆に、言葉にはあまり騙されないタイプが多いかも。「言ってたけど、やってないじゃん」って思うことも多い。
で、そのギャップ——予想していた行動量と実際の行動量の差が、信頼感に関わってくるんです。
たとえば、「こういう曲よく聴いてるんだ」と言ったら、「ちょっと聴いてみたよ」って返ってくる。これも一つのすり合わせの行動です。
でも、毎回相手からのおすすめばかりで、自分がすすめたことは全然聞いてない。これ、意外とありますよね。
人として優れている人って、長期的に見て友達でもパートナーでも「この人と一緒にいると幸せになれそう」って思わせてくれる。そういう人は、すり合わせが自然とできるし、提案したらすぐ試してくれる。
これは、人間的な力なんですよね。行動に出るっていうのは「相手への興味」があるからこそ。その興味があるから、すり合わせが楽しくできる。
だから、自分が幻滅女子——相手にばかり厳しくしてる人——だったら、それは自分がすり合わせできてないってことの裏返しかもしれません。
そして、ハイスペ男性も実は同じで、仕事にしか興味がないから、相手に合わせることができない。だから、ハイスペとの結婚って難しいんですよね。
ちゃんと自分も、その器でいられないといけないですよね。ってことはさ、この量が同じなら、お互いちょっとしか合わせない、っていうのも別にOK?
あ、それはOKです。そうなんですよ。マイペース同士が付き合って、結構自由に過ごして、家でちょっとだけすり合わせる、そんな感じでも全然大丈夫です。
すり合わせの「総量」が多いか少ないかじゃなくて、結局、その量にお互いが納得しているかが大事。たとえば勝倉さんみたいに、最初に「こうする」って決めたから、その通りに進めていく同士なら、それでいいんです。
なるほどね、そういうことか。つまり、バランスが偏るとしんどくなるってことか。逆に、自分はあまり変わる気がないのに、相手がめちゃくちゃ変えてくるっていう関係も、かなりきついよね。
ちょっと別の話になるけど、相性の良いカップルって、学歴が合ってるとかじゃなくて「考えの深さが近いカップル」だと、私いつも言ってるんですよ。
まさに今回のポイントで、決めたことをそのまま実行していくタイプ同士なら合うし、逆に、日々すり合わせを大事にしたいって思ってるカップルなら、それはそれで合ってる。学歴とかスペックなんて、そんなのより全然重要なことです。だって、毎日一緒にいるんだから。
つまり、相手がどれだけ合わせてくれるかじゃなくて、「自分がどういう人間か」を把握する必要があるんです。これ、結構難しいよね。自分がどれだけ相手に合わせてるかって、どうやって把握すればいいのかな。
相手の考え方を人に説明できるか
一つのポイントとしては「相手の考え方を人に説明できるか」です。たとえば、今仮交際している相手の考え方とか、意思決定のクセを第三者に話してみてほしいんですよ。
ちなみに、奥さんのこと、教えてもらえます?
うーん、なんだろうな。いっぱい話せればいいってわけじゃなくて、お互いがあまり多くを求めてないなら、ちょっとしか話さなくてもダメではないと思う。
うちの妻は、結構マイペースです。「自分が好きなものが好き」というタイプで、周りがどうこうじゃなくて、自分が好きだから選ぶって感じかな。
なるほどね。浦さんの家庭では、すり合わせの量は多い?少ない?
どうだろうね。俺が合わせてもらってる感じはあるかな。
あーなるほど。話を聞いてても、そんな感じがする。年上だし、バブだしね。まあ、俺自身は、あんまり「合わせてるな」って実感はないけど。
あれ?これ奥さん大丈夫?今の話、あとで確認しないと(笑)。
うちはね、両方すり合わせしません。しないスタイルです。私は昔、すり合わせを求めてて、それでずっとうまくいかなかった。
だから途中から「すり合わせしない」って決めたんですよ。お互いが自分の人生を生きているからこそ、相手が何をしてても許せる。
私も自由にやらせてもらってるし、腹が立っても「まあ人は人だよね」って感じで過ごしてます。
山崎さんの家は、すり合わせしてそうですよね?
めっちゃします。すり合わせの多い夫婦です。
具体的には?
うちの妻は、自分の軸がすごくしっかりしてるんです。その軸に沿っている時は、私以上に行動してくれる。でも、軸からズレると絶対に譲らない。
すごく頑固になります。で、常に「なぜやるか」「なんでこれをするか」を考え続けてる。
だから私に対して、よく「意見がない」って言うんです。
なるほど。でも、私は「あなたが良いと思うことが、俺の意見だよ」って伝えてます。それでOKなんです。妻もそれを理解していて、「横にいる人の意見が、自分の意見になるタイプだ」と分かってくれてるんです。
そこまで分かってれば問題ないけど、それが分かってない人だと、「なんでこの人、意見がないの?」って怒ったりするよね。
そうそう。それってまさに、すり合わせが足りてない証拠なんですよ。
つまり、今みたいに細かく話してるカップルは、すり合わせの量がめちゃくちゃ多いってこと。
日々、こんな話をしてます。面白いですよね、夫婦によって全然違うから。
まとめ
というわけで、今日は「結婚で妥協していいこと・ダメなこと」についてお話ししました。
意外だったでしょ?妥協していいことって何でしたっけ?
妥協していいのは「スペック」です。年収や学歴など、確かに入り口では見るかもしれない。でも、50年一緒にいる中で、50年後に学歴の話なんてしてないですからね。
確かに。でも、これって「0か100か」じゃない。たとえば、年収1000万を求めていたとしても、999万円なら1万円妥協してるわけで、そういうこと。全部捨てろって意味じゃないんですよ。「妥協してもいいよ」って話です。
逆に絶対に妥協しちゃいけないのは「すり合わせ」。相手との努力量や行動量は、しっかり見てください。
ただ、「どうやってすり合わせをすればいいのか?」と感じる方もいると思います。相手だけが努力するのではなく、自分も努力しなきゃいけないですしね。